ギター耳コピ・準備編

準備編

まずは準備編、とても大切な第一歩として、
初心者の方ほど強く意識してほしいことがあります。

それは、耳コピをする上では「完全コピー」を目指してほしい、ということ。

よく「完コピ」などと呼ばれるもので、
「そのままそっくり同じように真似をして弾く」こと、
別の言い方をすれば「自分の解釈を一切入れない」ということになります。
あまりよくない表現かも知れませんが、あくまでも猿真似に徹してください。
ギター弾きは(私も含め)ある程度自由に弾けるようになると、
どうしても小技に走ったり、入ってもいない音を入れて遊びたくなります。
これはもちろん悪いことではありません。
アドリブ要素も立派な音楽の表現方法の一つですし、実際に楽しいものです。
しかし、今は耳コピを上達するための過程としてのお話ですから、
耳コピをしっかり自分のものにするまでは、
必ずこの「完全コピー」を意識して進めてほしいのです。
これを意識することで、そのギタリストの手癖、弾き方、音作りに至るまで、
ありとあらゆる部分が手に取るように見えてきます。
実はこの完コピへの意識こそが、耳コピ上達への最強の近道でもあり、
これらを意識することで、更に深く音を聴き込めるようになります。
そうして聴き込んで吸収したその音は、
いずれ、あなたが出せる「自分の音」へと変わります。

すぐには出来なくて当然、ゆっくりで良いですから、
まずは、必ずこの「完コピ」を意識してください。

できれば用意してほしいもの

次に、可能な限り用意してほしいツールのご紹介です。
これらは絶対に必要なものではありませんが、
最低限、正しく原音を聴き取ることができる環境は用意してください。
今の環境で本当に「正しい音」が聴こえているかどうか?というのは、
後々、あなたの出す音に非常に大きく影響してきます。

1). 音の良いヘッドホン(イヤホン)

ヘッドホン・イヤホン

ここでは、例えば、
「携帯プレイヤーに付属しているようなイヤホンを使っている」
「音が良くないと知っていながら、その機器で音楽を聴いている」
そんな方へ向けたお話です。

耳コピをはじめてみるとわかりますが、
今まで意識もしていなかったような微妙な音にまで気付きはじめます。
しかし、普段音楽を聴いている機器やヘッドホンの音質がショボいと、
この微妙な音や、時には一番大切な音までもが正しく聴こえてこないのです。
私が初めてプロ用のモニタヘッドホンを使った時、
その強烈な音の明瞭さと解像度に驚愕しました。
と同時に、「これじゃ、もう言い訳はできないな」とも。
以来、必ずヘッドホンは良い物を使って、どんな音も取りこぼさないようにしています。
近年は安価ながらびっくりするほど高音質な製品もあります。
このサイトでも何度か問い合わせをいただきましたので、
幾つかの推薦ヘッドホンをご紹介しています。
ご自分のヘッドホンに疑問を感じている方は一度見直してみてください。
耳コピを極めるなら、音の良いヘッドホンはこれ以上ない武器になりますから。

>> 当サイトお薦めの耳コピ用ヘッドホン・イヤホン

2). youtube等、動画視聴が手軽に行える環境

なんで耳コピにyoutube?と思われるかもしれませんが、これは確認用です。
別にyoutubeでなくとも、そのアーティストのDVD等でも結構です。
ある程度耳コピができるようになってきた時に確認用の「答え合わせ」として使います。

もちろん、確認するにはその動画がyoutube上に存在する事が条件になりますが、
例えば本人がPV等でギターを弾いているシーンがあれば、
そこでポジションが正しかったかどうか?
その確認をしながら進めていくというのも、
慣れない最初のうちはとても有効な方法になってきます。

タブ譜での最終確認はお薦めしません。
特に無料系のタブ譜は目も当てられないほどいい加減なものを多々見かけます。
せっかく耳コピを練習しているのに…、
せっかく本当の音を聴き取れる耳を身につけはじめていたのに…、
最終チェックが「間違った譜面」では本末転倒です。

決してTAB譜ではなく、その演奏者本人の動画などで、
当人のプレイによるポジション確認での最終チェックをお薦めします。

と言っても、いずれ動画確認など必要ない「確かな耳」が身に付いてきます。
必ず。

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